平成最後の『本屋大賞』

2019/04/11

日本には数多くの文学賞がありますが、毎年新年度のこの時期に発表されるのが『本屋大賞』です。
この賞の特徴は、審査員が全国の書店員さんだということ。
実際に本を売っている書店員さんが、「この本を売りたい!」というおすすめの1冊を選んでいるのです。
そのため、他の文学賞と比べ、誰でも読みやすい本が選ばれることが多いことも魅力だと感じています。

そして今回、平成最後の本屋大賞に選ばれたのは、瀬尾まいこさんの『そして、バトンは渡された』でした。

(以下は2019年4月9日付朝日デジタルから抜粋)
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受賞作は、幼くして母を亡くし、血縁のない大人たちにリレーされるように育てられた女子高校生の成長物語。義父らとの日常を通し、多様な家族の形を問いかける。瀬尾さんは中学の元国語教諭で、奈良市在住。2001年、「卵の緒」で坊っちゃん文学賞大賞を受賞し、翌年に作家デビュー。05年に「幸福な食卓」で吉川英治文学新人賞を受賞している。瀬尾さんは東京都内での発表会で「じわじわ喜びを感じるものかと思ったのですが、この舞台まで走って、ゴールテープを切ったような鮮やかな喜びがあります。身内のように私の本に愛情を注いでくれた書店員の皆さんには感謝しかありません」と話した。
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31年間の平成という時代の中で、家族の姿も大きく変化してきました。
高校家庭科の教科書に「家族とは?」という題材がありますが、その考え方は生徒によって様々です。
『そして、バトンは渡された』で描かれているのは、主人公にとっての家族の姿です。
主人公と同年代の高校生の皆さんに、ぜひ挑戦してほしい1冊だなと思っています。
 

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