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「漢字書きたい」3年悩み夜間中学へ 70歳からの学び

2021/04/22

4月、入学式、進級と新しいことが始まる季節ですが、新しいことに取り組むことは勇気がいることですね。私自身、この春仕事を再開し、緊張と不安と期待が入り混じった日々を過ごしています。
そんな私の不安や緊張よりももっと大きな一歩を踏み出した方がいらっしゃいました。

(2021年4月21日朝日新聞デジタルより抜粋)

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「入学したいんですが」。受話器を持つ手も声も、震えていた。10年前の4月。午後4時59分だったことは、はっきりと覚えている。生徒募集の締め切り時間ぎりぎりにかけたのだから。
夜間中学は役所の広報誌で知った。近所とわかると毎日、犬を連れて見に行った。が、「ぐるぐる回って通り過ぎるだけ」。ついていけるか不安だった。いつもは即決派で、そうやって深く悩まず、何でも笑って、やってられないことだらけの日々を切り抜けてきた。でも、この時は迷った。学校は、昔から近くて遠かった。3年が経った。

 約60年ぶりの通学を「エイヤ」で決めたとき、70歳。事情を話すと、見学を勧められた。自転車を飛ばした。5分で着いた。9年通い、昨年に卒業。卒業式は着物で髪を結った。入学した時から決めていた。
今は府内の定時制高校に通う。最初に仲良くなったのは、後ろの席のヤンチャな男子。「『おばちゃん』て言うたらどつくで」「あんたらの元気、吸い取ったるからな」と厚かましく冗談をかまし、打ち解けた。

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『いくつになっても勉強できる。』今でこそよく聞ける文言ですが、数十年前までは勉強をすることもままならない環境、現実があった。
ふとした瞬間に思った衝動を形に変えていく、自分で自分のお尻を叩いて一歩を踏み出す勇気は自分にあるだろうかと、自分自身に問いかけながら記事を読み進めました。
私も中学まで習っていたピアノをもう一度やろうかなと思っています。
子どもも預けられ、自分の時間が作れるようになった今だからこそ、一歩を踏み出して練習してみようかなと思いました。

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